春の彼岸
彼岸について
彼岸会(ひがんえ)とは、日本独特の習慣で、彼岸に讃仏して法要を営む彼岸法要のことを言います。
太陽が真東から昇って真西に沈む日である春分の日と秋分の日に、夕暮れの太陽が沈む真西の方角にあると言われる仏様の住む西方浄土の理想境の世界に向って、読経(観無量寿経など)を営むことによって得られるとされる精進や功徳をもち、先祖の霊の成仏を祈り、自らも現世の苦しみから解き放たれたいと願って法要を営むことを言います。
春分の日を中日とする前後1週間を「春の彼岸」、秋分の日を中日とする前後1週間を「秋の彼岸」といい、中日である彼岸の中日に彼岸会を営みます。
彼岸の由来
サンスクリット語(梵語)の「パーラミター=波羅蜜多」という言葉からきており、本来は「到彼岸」と言って生死の苦しみである現世(此岸)を離れて、極楽・安楽国(彼岸)に到達するという意味です。
仏教では、現実の世界を「此岸(しがん)」といい、苦しみにより生死をさまよっている状態のこと指して言います。その一方で、此岸の苦しみから「悟りを開いて解き放たれ」、辿り着きたい川の向こう岸を理想の世界に例えて「彼岸(ひがん)」としています。
ひとくちMEMO
- 春の彼岸
- 春分の日を中日とする一週間、期間の初日である3月18日(又は17日)を彼岸の入りといい、中日を彼岸の中日、最終日の3月24日(又は23日)を彼岸明けという。
- 彼岸
- 春分の日と秋分の日を中日(彼岸の中日)として前後3日間を入れた1週間を彼岸(春の彼岸・秋の彼岸)といい、亡き霊を供養する彼岸供養のために寺院での彼岸会(ひがんえ)に出向いたり、お墓参りをしたり、僧侶を招いて読経をあげてもらったりする。
ご贈答のマナー
贈答様式 | 贈り元 | 献辞(表書き) | 慶弔用品 |
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彼岸供養・彼岸会時の寺院・僧侶への謝礼 | 当家 | 御法禮 御回向料 御経料 御布施 御礼 |
【金封】 双銀結切り/双銀あわび結び 黄白結切り/黄白あわび結び 水引熨斗なし 【のし袋】 白無地/黄白(銀)結切り 黄白(銀)あわび結び 御布施字入 |