新築(地鎮祭)
贈答慣習
地鎮祭は家を新築する前に、地元の氏神様に依頼して神官を招いてお祓いを受けますが、その敷地を清め土地神様を鎮めて貰い、完成までの無事故と住まいする家族の繁栄を祈願して貰う儀式です。
本来は式終了後に祝宴を催しますが、昨今では祝宴を開かず事前に出席人数分の酒瓶と料理折詰を用意しておき、御祝儀とあわせて持ち帰って貰うのが一般的です。
用意しない場合は御祝儀に加えて酒肴料を包みます。丁寧な場合は、御車料も付けることもあります。
また近隣の方には工事着工のお知らせと工事中のご迷惑への謝意を込めて粗品を贈ります。
「地鎮祭」を行う時に注連縄を張って四隅に青竹を立てるのは、その内側を清浄域とし て神社以外で祭儀を行う場所に神様をお招きするためのもので、その竹のことを「忌み竹」また「斎竹」と言います。
地鎮祭を行う時は、その中央で神籬(ひもろぎ=榊に麻と 紙垂を付けたもの)を飾りたてた祭壇にお供えをして神様の依代(よりしろ)とし、神主の祝詞奏上によって地鎮の祭儀が執り行われ、出席者により玉串奉奠が行われます。
工事関係者へのご祝儀
御祝儀に加えて酒瓶と料理折詰(又は酒肴料)とお車代を添えます。
神官への謝礼
祭祀祈祷への御礼に加えて御膳料とお車代を添えます。
ご近所へのご挨拶
近隣の方には工事着工のお知らせと工事中のご迷惑への謝意を込めて粗品を贈ります。
ひとくちMEMO
酒・肴(料理折詰)を出す場合は、御祝儀は少額にして別途御車料を付ける。
ご贈答のマナー
贈答様式 | 贈り元 | 献辞(表書き) | 慶弔用品 |
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神官への謝礼 | 建築依頼主 | 御祭祀料 御神饌料 御祈祷料 |
![]() 【金封】赤白花結び ![]() 【金封】赤白あわび結び |
神官へのお車代 | 依頼主 | 御車料 | 【のし袋】御車料字入 |
工事関係者への祝儀 | 建築依頼主 | 御祝儀 | ![]() 【金封】赤白花結び ![]() 【金封】赤白あわび結び |
御膳料 | ![]() 【のし袋】花結び祝 |
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御車料 | 【のし袋】御車料字入 | ||
近所への挨拶 | 依頼主 | 御挨拶 粗品 |
![]() 【のし紙】花結び祝 |
地鎮祭にふさわしい「金封」
地鎮祭は、工事の無事と土地の神様への感謝を祈願する大切な儀式です。このような晴れやかな場には、「赤白花結び」または「赤白あわび結び」の金封を使用することをおすすめします。花結びは「繰り返し喜びが訪れる」という意味があり、工事の無事と今後の繁栄を願う場にふさわしいデザインです。一方、あわび結びは「固く結ばれてほどけない」ことから、末永く安全な建物が建つことを願う意味が込められています。心を込めた金封を用いることで、誠意がより一層伝わるでしょう。