結納の準備
通常仲人にお願いして双方で交わしますが、最近は結婚式当日だけ仲人をお願いしたり、結納を男性本人が持参するケースも増えています。
結納品について
結納品
婚約の確認として結納を交わしますが、現在はお互いが話し合って結納が無い場合もあります。結納品は、地方によって習慣の異なる場合が多くその地域の文具店や百貨店結納品店等で求めるのがよいでしょう。 一般的には関東は7品目または9品目をまとめて飾り、関西は7品目か9品目で、一品ごと飾ります。
【一般的な関東の結納】![]() |
【一般的な関西の結納】![]() |
【現代感覚を取り入れた結納】![]() |
(結納金(御帯料)(小袖料))普通男性から女性へ
一般的には月収の2~3倍で区切りのよい(奇数が望ましい)金額にします。(50万、70万、100万など)またエンゲージリングを付けることも多くなっています。
(結納返し(御袴料))女性から男性へ
関東は結納金の半返し、関西では三分の一返しか、1割返しが通例ですが、最近では結納返しを省く場合もあります。
目録
目録には結納の品目を記入しますが、結納品を購入した際に受書と一緒に書いてもらった方が便利です。中身は同じように書き、納める方と受ける方の字句、氏名が変わります。宛名は父親名が基本ですが、最近は本人名が多くなっています。結納には家族書、親族書を付けますが、最近は省く事もあります。自分で記入する時はお祝い事なので濃い墨で書体もあまり崩さずていねいに書き ましょう。
結納の日取り
挙式の二ヶ月~六ヶ月前までに大安吉日の午前中に交わすのがしきたりでしたが、最近では当人同士や仲人などの都合のよい日時に行う事も増えてきました。
結納の場所
仲人が両家を往復して取り交わすのが基本ですが、最近は女性側の実家やホテルの部屋を借りて交わすことも多くなっています。
結納の服装
男性は略礼服でダブルかシングル、ワイシャツは白、ネクタイは白に織柄、靴下は黒が基本ですが、ダークスーツを着用してもよいでしょう。女性は訪問着や振袖、洋装ではワンピースかスーツで、黒以外のやや華やかなものでよいでしょう。
結納の当日
- 双方の両親及び本人が出席し、和室の場合、おめでたい軸のかけられた床の間か、ホテルなど場合、洋室のテーブルに緋もうせんを敷き、その上に仲人が結納品を定めに従って飾ります。
- 仲人が「このたびは○○様と○○様のご良縁がととのい誠におめでとうございます。本日はお日柄もよろしゅうございますので、ご婚約のしるしとして結納の品をお持ち致しました。幾久しくお納め下さい。」と挨拶し、結納品と目録を女性側に納めます。
- 女性側の父親が「ごていねいに有り難うございます。幾久しくお受け致します。」と述べます。その後女性側から受書を渡し、仲人はそれを男性側に届けます。
※両家は仲人に茶菓や祝い膳を用意しますが、お膳料で渡す場合もあります。ホテルなど席を借りた場合の費用は両家が半々負担します。
仲人へのお礼
結納が納まった一両日後に仲人宅へ両家から訪問し結納金の約1~2割を水引金封(結び切)に「御礼」と書き両家連名でするのが一般的です。
結納やおめでたい席ではさけたい言葉
忌み言葉に注意します。たびたび、重ねがさね、再度、帰る、終わる、割れる、切れる、戻る、離れる、繰り返す、飽きる、流れる、うすい等々