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お年賀のマナー

目次
お年賀用の「のし紙」
お年賀用の「短冊」
お年賀の起源
贈答様式
お年賀のお返し

「知っ得!お年賀のマナー」では現在用いられている「ごく一般的」なお年賀のマナーや贈り方についてご紹介しています。

お年賀用の「のし紙」

「お年賀」は、婚礼などと違って“何度でも繰り返していいお祝い”ですから、紅白蝶結びののしを用います。表書きは「御年賀」や「御年始」が一般的ですが、「賀正」と入れることもあります。

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お年賀用のし紙

お年賀用の「短冊」

のし紙ではなく、短冊を用いる事も出来ます。表書きは「御年賀」や「御年始」が一般的ですが、「賀正」と入れることもあります。
※無地の短冊を用意しておけば「寒中見舞い」用としてもお使いいただけるので便利です。

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お年賀用短冊のし  無地短冊のし

お年賀の起源

お正月には古くから新しい年の神様(年神様)をお迎えして祀る習慣があり、お正月の年始挨拶に訪問する際には「御歳魂(御年玉)」と称して、年神様を祀る神棚や仏壇へのお供え物を互いに持参した習わしが起源とされています。 それがいつしか手土産を持参するという形に変わり、子供達へは「御年玉」、家人へは「御年賀」と表書きして贈られるようになったようです。

贈答様式

お年賀の時期は?いつ贈るのか?

正式には正月三が日(1月1日~3日)の間に行う年始挨拶の手土産として直接持参するのが礼儀ですが、三が日の間に都合が付かない場合であっても、松の内(一般的には1月1日~6日。7日・10日・15日までなどとする地方もある)までの間に訪問するのが習わしとなっています。
双方の都合により、松の内の間を過ぎて訪問することになった場合は、表書きを「寒中見舞い」として持参します。

正しい贈り方は?

お年賀の贈り物に掛ける「のし紙」は、紅白(赤と金色で印刷されている)の5本(又は7本)花結び(蝶結び)に熨斗が付いたデザイン(通称=花結び祝い=一般お祝い用)のものを用います。表書きは濃い色の墨を用いて楷書体で書くのが基本ですが、献辞(上書き)は水引中央結び目の上に「御年賀」と書き、名前書きは水引中央結び目の下に献辞よりやや小さめにして「フルネーム」で書き入れます。
お年賀は年始挨拶の際に直接持参する手土産の表書きに用いられるものであることから、訪問する都合が付かない場合であってもデパートなどから直送したり宅配便を利用して贈ることはタブーとされています。

喪中の時はどうする?

当方又は先方のいずれか(又は双方)が喪中に当る場合は、事前にお断わりを入れて先方の了解を得た上で、松の内を外して「寒中」に訪問するのがマナーとされていますが、この場合の表書きはお年賀としないで「寒中見舞い」とします。
また、先方に事情を説明して年始挨拶を欠礼させていただいても特に失礼とはなりません。

寒中
寒の入りである小寒の初め(1月5、6日)から大寒の終わり(2月3、4日)の立春前までの約一ヵ月間

尚、キリスト教では教義上、喪中という考えは存在しませんので、教徒間で贈り合う限りにおいては特に問題はありません。

誰に、いつまでに贈ればよいのか?

お年賀は年始挨拶のために先方に直接訪問した際に持参する手土産であることから、「誰に贈るか」・「何時まで贈るか」の決まりは人それぞれに異なることがあっても、おのずと特別なお付き合いのある方々に限定されることになりますが、実家の両親や仲人・媒酌人などの他、日頃のお付き合いの上で特にお世話になっている方々に対する年始挨拶は欠かせないものです。

どのような物を贈ればよいか

何を贈るかについては案外面倒で難しいもの、ついつい贈る側の好みによっていずれの先様にも同じようなものを持参してしまうケースが多いようですが、贈り物は自らの心が相手に伝わり喜んで貰ってこそ本来の意味合いがあります。
幾ら高価なものであっても酒が飲めない人に酒類を贈っても喜んで貰えません。自分好みの「あげたいもの」を贈るのではなく、相手の好み・家族構成・年齢・人数・季節などを十分考慮して、予算に見合った「喜んでいただけるもの」を先様ごとに選ぶことを心がける必要があります。

贈るものの値段(予算)は?

贈る対象のそれぞれの方々に幾らくらいのものを贈るかについては、日頃お世話になっている度合いによって掛ける費用に差を付けるのが一般的です。(下記表参照)

お年賀の目安と最多回答額
贈り先 最多回答額 第2位回答額 第3位回答額
全体 3千円 2千円 5千円
勤務先の上司 5千円 1千円~4千円
取引先関係 5千円 3千円 1千円
親・親類 3千円 2千円 5千円
友人・知人 3千円 2千円・5千円 1)
隣・近所 1千円・2千円 1) 2)
自分の仲人 3千円 3) 5千円
習い事の先生 2千円 5千円 3千円

1)1,001~1,999
2)~999・3,000・4,000
3)1,001~1,999・2,000
*はサンプル数が少ないためクロス集計していないもの

お年賀のお返し

本来は日頃大変お世話になっている方々に贈られるものであることから、贈られる側は特にお返しをしなくてもと考えがちですが、お年賀はあくまでも直接訪問する際の手土産であることから、受ける側もわざわざ訪問してもらったことへの手土産を返礼として用意するのが礼儀です。
表書きの献辞(上書き)は「松の葉」・「御礼」などとします。寒中見舞いの場合も同様です。