ラッピングの慶弔包み分け
ラッピングの注意点
日常生活の中で贈答をする場合、慶事(お祝い)か、弔事(お悔やみ)かで包み方が異なります。慶事は結婚式や内祝いなどのお祝い事全般、その他の贈り物も全て慶事の包み方をします。注意しなければならないのは、弔事(お悔やみ)の時だけは包み方が異なるということです。
間違ってお葬式に慶事包みをしてしまっても、慌ててしまったと解釈していただけますが、逆の場合(特に婚礼)は相手に不快感を与えてしまいますので注意が必要です。このさい慶事包みをしっかりと覚えておきましょう。
慶事の包み方(キャラメル型)
手順
- 片方の紙を中心に合わせる
箱の裏面を上にして、紙の中央に置きます。右側の紙を一度箱の中心に合わせてみて、左右が均等になるようにします。 - 箱の中心で紙を留める
右側の紙を一度戻してから、箱を中央に置き直し、左、右の順に紙を合わせてシールやセロハンテープで留めます。 - 閉じ口に折り目をつける
側面の紙を箱の縁に合わせてきっちり折り、できた斜めのラインに折り目をしっかりとつけます。 - 閉じ口を留める
閉じ口は2で左右を合わせた側を先に折り、残りの一方を後に折り込んで、シールやセロハンテープで留めます。反対側も同様に折り込み完成です。
- ※注意
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- 包装した上からのし紙を掛ける場合は、包み向きを正しい方向にして用いないと、せっかくの慶弔包み分けが無駄になってしまいます。
- のし紙の慶弔掛け分けは「のし紙」をご参照下さい。
- 長方形の箱を表側でキャラメル型包装する時に、まずその箱の上下を確認(表の箱の絵柄などで)し、右側の紙をいちばん上に折り重ねます。その箱の裏側で重ねる場合も同じく右側の紙をいちばん上に折り重ねます。ただし、箱の上下を間違えると左の紙が上にきてしまい、弔事の場合の包み方になります。
- 包装紙で包む時の原則は、包むものの上下を確認し、常に右側の紙をいちばん上に折り重ねることです。
慶事用の包装紙
慶事全般に使える包装紙は、鮮やかな色合いや模様があるものを選ぶと、贈り物を華やかに彩ってくれます。出産祝い、長寿祝い、お中元、御歳暮など、場面に合わせて柄や色などを選びましょう。
婚礼用の包装紙には、さらに特別なものを選ぶことが重要です。婚礼用の包装紙は、上品で華やかなデザインの物を選ぶと、贈り物に一層の格調を加えてくれます。特におすすめなのは金インクで印刷された包装紙です。金色の輝きが豪華さを演出し、結婚のお祝いにふさわしい高級感を醸し出します。
弔事の包み方について
「左、右の順に包装紙を合わせて…」というやり方は、お祝い事の包み方です。
仏事の場合は、まず左側の紙を箱の中心に合わせてから右、左の順に紙を合わせます。
風呂敷やふくさの時と同様、お祝い事の逆と覚えて置くとよいでしょう。
洋封筒を利用するときの注意点
洋封筒を利用するときも注意が必要です。洋封筒のふたの部分を右上にするのが基本です。左上(左側から重ねる)は弔事の場合だけです。但しこれは縦書きの場合で、横書きの場合は問題ありません。ごく普通の手紙はもちろんですが、お祝い事などではタブーですので、使用する前に左右を確かめてから書きましょう。
弔事用の包装紙
仏事用の包装紙を選ぶ際には、色合いやデザインは控えめで落ち着いたものを選ぶことが望ましいです。一般的には白やグレー、淡い紫などの色が適しています。また、銀インクを使用した包装紙もおすすめです。銀色は控えめでありながら、上品さを演出する色合いです。銀インクで印刷された包装紙は、仏事の贈り物にふさわしい落ち着いた高級感を持ち、故人への敬意を示すのに最適です。模様はシンプルで厳かさを感じさせるものが良いでしょう。色やデザイン、質感に気を配り、品位を保ちながらも上品なものを選ぶことが大切です。