長寿祝い
贈答慣習
元々は古来の中国より伝来した風習で、古くは「算賀」と言われて年齢を重ねる祝いとして、初老と言われた四十歳より十歳ごとに設けられていました。
江戸時代の中期の頃より、「還暦」を始めとする現在の長寿祝いが一般化されてきましたが、長寿の時代になった昨今では還暦を省いて「古希」から祝うことが多く、「傘寿」や「卒寿」も省略されているようです。
お祝いを贈る時期
半月前頃より当日までに贈ります。
お祝い返しの時期
本人が招いた祝宴なら当日に「引き出物」を、出席されなかった人や逆に祝宴を開いて貰った人達には、後日(一週間以内に)「記念品」を贈ります。
ひとくちMEMO
金品を贈る場合・お返しともに、のし紙・のし袋は花結び祝、金封は赤白の花結びかあわび結びでも良い。
長寿祝の目安/最多回答額
贈り先 | 最多回答額 | 第2位回答額 | 第3位回答額 |
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全体 | 1万円 | 3万円 | 2万円 |
両親 | 5万円 | 1万円 | 3万円 |
親類 | 1万円 | 2万円 | 5千円 |
祖父母 | 3千円・5千円 | 5千円・3万円 | 2万円 |
長寿祝の種類と由来
数え年 | 満年齢 | 祝い行事 | 読み方 | 長寿祝い名の由来 |
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61歳 | 60歳 | 還暦祝い | かんれき | 十干十二支の暦では60年で一巡するとされ、61歳になって生まれ干支に環る(本卦環り=ほんけかえり)ことから。 |
70歳 | 69歳 | 古希祝い | こき | 唐の詩人杜甫の漢詩「人生七十古希稀なリ」から採られた。 |
77歳 | 76歳 | 喜寿祝い | きじゅ | 草書で書いた喜の字が七十七に読めることから。 |
80歳 | 79歳 | 傘寿祝い | さんじゅ | 傘の略字が八十と読めることから。 |
88歳 | 87歳 | 米寿祝い | べいじゅ | 米の字を分解すると、八十八と読めることから。 |
90歳 | 89歳 | 卒寿祝い | そつじゅ | 卒の草書が九十と読めることから。 |
99歳 | 98歳 | 白寿祝い | はくじゅ | 百から一を取ると白になることから。 |
100歳 | 99歳 | 百賀祝い | ひゃくが ももが |
文字どおり100歳になったお祝い。 |
百寿祝い | ひゃくじゅ ももじゅ |
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上寿祝い | じょうじゅ | 60歳を下寿、80歳を中寿、100歳を上寿とするのもある。 | ||
紀寿祝い | きじゅ | 紀は一世紀のこと。 | ||
101歳 | 100歳 | 百一賀祝い | ひゃくいちが | 100歳以上は毎年百二賀・百三賀などとして祝う。 |
108歳 | 107歳 | 茶寿祝い | ちゃじゅ | 茶の字を分解すると、十が二つと八十八になることから。 |
110歳 | 109歳 | 珍寿祝い | ちんじゅ | 文字どおり珍しいことから。 |
111歳 | 110歳 | 皇寿祝い | こうじゅ | 皇の字を分解すると、白(99)と十二になることから。 |
120歳 | 119歳 | 大還暦祝い | だいかんれき | 二回目の還暦を迎えることから。 |
ご贈答のマナー
贈答様式 | 贈り元 | 献辞(表書き) | 慶弔用品 |
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祝い品を贈る | 身内 身内以外 |
御還暦お祝 古希お祝い 寿米寿 御祝 寿 |
【のし紙】花結び祝/※(結切り祝) |
祝い金を贈る | 身内 身内以外 |
【のし袋】花結び祝/※(結切り祝) 【金封】金銀花結び/赤白花結び 【金封】金銀あわび結び/赤白あわび結び |
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祝い返し | 本人 | 内祝 古希内祝 白寿記念 |
【のし紙】花結び祝/※(結切り祝) |
※一生に1度の意味を込めて使われることもある