出産祝い
贈答慣習
以前は出産祝いに妻の実家から祝い着として、男児の場合「熨斗目模様の紋付き広袖」を、女児の場合は「友禅模様の紋付き着物」を贈る習わしがあり(お宮参りの時にこの着物を着せる)、親族・知人・友人など大勢を招いて盛大なお祝いが行われましたが、昨今ではお七夜に内輪だけの祝宴を催し、贈答もお祝い金の方が重宝がられているようです。
尚、出産祝いについては、無事の出産か、母子ともに健康であるかなどを十分確認した上で贈るように心掛ける必要があります。出産祝い関係のものに犬張子の図柄が使用されているのは、犬は出産が軽く多産である上に子育ても上手なことにあやかるという意味合いからきています。詳しい説明は『犬張子(いぬはりこ)』をご参照ください。
お祝いを贈る時期
無事の出産を確認後、遅くともお宮参り ( 生後一ヶ月目 ) までに贈ります。
お祝い返しの時期
内輪の祝宴に招く人は当日の会食で相当、招かない人への祝い返しはお祝いをいただいてから1ヵ月以内には「内祝」を贈るようにします。
病院への謝礼
病院への御礼は退院時に、助産師への御礼はお七夜の日に贈るのが一般的です。
しかし最近ではこうした謝礼を辞退するところが増えています。「謝礼等はお断りします」と、固辞している病院もありますので、病院の方針に従いましょう。謝礼は金品だけとは限りませんので、赤ちゃんの写真を添えてお礼のお手紙を出してもよいでしょう。
ご贈答のマナー
贈答様式 | 贈り元 | 献辞(表書き) | 慶弔用品 |
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初着を贈る | 実家 | 御初着 | 【のし紙】花結び祝 |
祝い品を贈る | 身内 身内以外 |
出産御祝 御祝 御出産お祝 御安産お祝 御誕生お祝 |
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祝い金を贈る | 身内 身内以外 |
【のし袋】花結び祝 【金封】赤白花結び/赤白あわび結び 【のし袋】白無地 |
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退院時の病(産)院の医師 看護士への謝礼 |
子供の親 | 御礼 | |
祝い返し | 子供の親 | 内祝 出産内祝 |
【のし紙】花結び祝 【掛 紙】御赤飯字入 |