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質問:おせち料理の食材は、いろいろと謂れ(いわれ)があるようですが、それぞれにどのよ...
おせち料理の食材は、いろいろと謂れ(いわれ)があるようですが、それぞれにどのような謂れがあるのですか。
答え
元々は宮中の神事の祝い行事である「御節供(おせちく)」での神饌(神に奉げる食べ物)や宴(節会=せちえ)席で振舞われたご馳走が、江戸時代に御節供の行事が武家社会から一般庶民の間にも広まるにつれ、御節供のご馳走が正月行事の「おせち料理」として根付いたようです。

発祥した江戸の粋な気質で色々と縁起の良い謂れ(いわれ)が付けられて、「海の幸・山の幸」の食材を栄養バランス良く集めた食べ物になっていますが、時代の移り変わりとともに各地に広まるにつれて郷土色豊かなものが加えられたり変化して現在のようなものになったようです。

尚、おせち料理の食材の謂れにはいろいろと諸説があるようですが、代表的なものを以下に列挙します。
蒲鉾(かまぼこ):特に紅白の蒲鉾は、「おめでたい喜びを表わすとされる紅色」と「清浄・神聖を表わすとされる白色」の紅白色が大変めでたい色合わせといわれています。

【数の子(かずのこ)】
にしんの卵である「子沢山」の数の子は、子供が沢山生れて家系がますます栄えるようにとの願いが込められています。にしんのことを「かど」とも言ったようで、その「かどの子」がいつしか数の子になったとも言われています。

【海老(えび)】
髭をはやし腰が曲がった姿から「長生きの象徴」とされ、海老のように腰が曲がる年まで共に長生き出来るようにとの願いが込められています。

【昆布巻(こぶまき)】
喜ぶに通じ、昆は子孫の意味もあることから、子孫繁栄を願い喜ぶことの象徴とされています。
また、「養老昆布」と書いて「よろこぶ」と読んで長寿に通じるなどともいわれ、古い中国では不老長寿の薬としても用いられていたようです。

【黒豆(くろまめ)】
丈夫で健康に暮らせることを「まめに暮らす」ということから、家族揃って今年1年も無事に過ごせるように、また元気で働けますようにという願いが込められています。

【栗金団(くりきんとん)】
「きんとん」を金を集めたものという意味の「金団」と当て字して、財宝が貯まることを意味し、豊かな生活が送れるようにとの願いが込められています。
元々は芋を用いて「きんとん」と称していたものを、明治中期以降には栗を用いるようになって「栗きんとん」と称するようになったようです。

【伊達巻(だてまき)】
伊達は江戸っ子の気質をいい、巻きとは巻き物のことを指して言った呼び名で、古い時代には書き物・読み物が巻き物になっていたことから、読み書きがしっかり出来る賢い人になれるようにとの願いが込められています。

【田作り(たづくり)】
かたくち鰯の小魚を干したもので、古い時代には細切れにしたものを灰に混入して田んぼの土壌改良の肥料として使われたことからこの名が残るが、五穀豊穣を祈願することから用いられた経緯から豊かな生活が送れるようにとの願いが込められています。
「五万米」という字に当てはめられて「ごまめ」とも言います。

【膾(なます)】
紅白色の人参と大根を細切りにして三杯酢で和えたもので、紅白の蒲鉾と同様には、「おめでたい喜びを表わすとされる紅色」と「清浄・神聖を表わすとされる白色」の紅白色が大変めでたい色合わせと言われています。

【菊花蕪(きっかかぶ)】
かぶらを菊の花に似せて切り酢漬けにしたものですが、国花の菊であることから「おめでたの象徴」として正月料理にも用いられています。

【牛蒡(ごぼう)】
ごぼうは根がしっかり根付く根野菜であることから家の土台がしっかりするようにとか、根気が付くようにとの願いがこめられています。
地区産地の栽培種の違いから、東日本では「きんぴら牛蒡」、西日本では「たたき牛蒡」に料理されます。

【蓮根(れんこん)】
蓮根は沢山の穴が開いていることから、先が見える・見通しが良いとして、先をしっかり見通して今年一年を安泰に過ごせるようにしたいとの願いが込められています。

【里芋(さといも)】
一つの親芋から沢山の小芋が収穫出来ることから、子どもが沢山生まれるようにと子孫繁栄の願いが込められています。

【金柑(きんかん)】
金柑を宝物の「金冠」という字に当てはめて書き、きんとんと同様に財宝が貯まることを意味し、豊かな生活が送れるようにとの願いが込められています。