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冠婚葬祭共通の回答

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質問:宗教によって「儀礼の作法・しきたり・贈答マナーなどに違い」があるのは何故ですか。
宗教によって「儀礼の作法・しきたり・贈答マナーなどに違い」があるのは何故ですか。
答え
宗教と「しきたり」は切っても切れない関係にありますが、それは「しきたり」の多くが宗教儀式の行事から生まれてきているからに他ならないからです。

「しきたり」に関する基本の多くは、日本古来の土壌で生まれた宗教の「神道(しんとう)」の儀式である神事に由来しますが、飛鳥時代の頃に朝鮮の百済や高句麗を通じて中国文化とともに伝来した仏教は、それまでの日本古来の生活習慣に根ざす「しきたり」に大きな影響を及ぼしていきます。

時代の移り変わりとともに、仏教信仰も時の権力者によって大いに支持・推奨される時代もあれば、明治初期の政府による廃仏毀釈(※)で排斥運動が起こったりするなど扱いも様々な異なりを見せますが、明治時代中期以降に儀礼作法や贈答マナーが庶民化するにつれ、特にそれまで「葬儀は汚れ(けがれ)である」として認められていなかった「弔う」という行事が一般化されるようになって以後は、従来の神道の神事にあわせて「仏教のしきたり」が広く一般庶民に浸透していきます。

神道の儀式である神事に、仏教の儀式である弔い行事が加わることにより、日本独特の「神仏習合」という異なる宗教の混在が芽生え育ち、新たな「しきたり」として生活習慣の中に形成され現在に至っています。

欧米から伝来した「キリスト教」も、本来の独自な儀式による行事が存在しますが、「しきたり」においては日本的な風習に置き換えられて日本独自のキリスト教を生み出しています。

※廃仏毀釈(はいぶつきしゃく): 釈迦の教えを棄却して仏教を廃する政策のこと。明治時代の初期に、明治の新政府により祭政一致をスローガンとする国策が図られ、それまでの神仏習合による信仰から神仏分離を図って、神道を国教化する政策によって仏教を排斥しようとした運動のことで、全国各地で寺社の建物や仏像・経文などが破棄・廃棄された。